1990年、原宿の東郷神社近くにオープンした「バール・デ・じゃんがら」は、交流を通して教養や見聞を広めるための場所を作りたいという思いから誕生しました。
そのため、単なるバーではなく、屋号に「文化交流倶楽部」と付け加え、いろんな音楽に触れる機会を設けたり、様々な交流会や、勉強会を開催したりしていました。

そんな頃、入社したばかりのあるスタッフが、オペラを嗜むということで、彼に歌ってもらうことになりました。
彼の伸びやかで豊かな歌唱力にみんなが聴き入りました。そして彼が歌った中に「見上げてごらん夜の星を」がありました。
歌詞の一節が琴線に触れました。《 手をつなごう僕と、追いかけよう夢を、ふたりなら苦しくなんかないさ 》このフレーズがまさに当時の私たちに重なり、彼の歌唱力も相まって感動から涙していました。

この出来事をきっかけに、何かにつけて「見上げてごらん夜の星を」を皆で歌うようになりました。スタッフのお父さんのカラオケスナックに毎月1回集まり、懇親会を開いていましたが、そこでも必ず歌いました。 それから、入社式や社内旅行、交流会など折に触れて歌いましたので、自然と「見上げてごらん夜の星を」は、九州じゃんがらの心のうた、社歌となったのです。