『九州じゃんがら』秋葉原本店厨房内、開店に向けての準備の最中、九州出身のあるスタッフが考えていました。
「豚骨ラーメンに味噌ば入れたら、どぎゃん(どのような)味んなるとやろか」
思い立ったら、やってみないと気がすまないのが九州男児です。早速作ってみることにしました。

試作を始めると、その様子を見ていた別のスタッフが、
「味噌は、一種類よりも二種類んほうが味が良くなるけん(良くなるから)、もうひとつ別の味噌ば、入れてみなっせ(入れてみてごらん)」と口を挟みます。
言われた通りに味噌を加えてみると
「うまかあ!」
「どれどれ… うん、うまかばってん(美味しいけれど)、色の違う味噌ば、入れてみなっせ」
再び言われた通りに別の味噌を加えると
「わいたあ!たいぎゃ(すごく) うまかあ!」
「どれどれ… うわっ!舞うごつ(踊り出すほどとても)うまかもん!」
いつの間にか、「九州じゃんがら」のスープにふさわしい「合わせ味噌」の調合が始まっていたのでした。

豚骨スープに味噌を入れるアイデアが閃いたスタッフと、味噌は合わせることで味噌特有のくせが抑えられ、マイルドな風味になるという知識のあったスタッフ。まさに「合わせ味噌」のように、双方の良さが引き立てられた出来事でした。

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