1984年11月、勢い込んで開店しましたが、わずか2日で店を閉めます。
物珍しさから、せっかく訪れていただお客様の多くが、自慢のスープのほとんどを残してお帰りでした。驚き、追いかけて理由を尋ねると「スープが濃すぎる」と皆さん仰いました。
九州で育った下川にとっては、この濃さ、野生味こそが豚骨ラーメンでしたが、当時の東京のお客様にはまったくといっていいほど受け入れていただけなかったのです。
下川やスタッフは打ちのめされました。
しかし、うずくまっているわけにはいきません。生活があります。
それにこのままではブルカン塾の子供たちにも顔向けできません。

そこで師匠・野田利政さんに助言をこいながら、工夫に工夫を重ねました。
スープに鶏がらや、たくさんの野菜を加えることにより、口当たりをよくし、まろやかな味の新しい豚骨スープを完成させることができました。
さらに、開店時にメニューに載せていた長崎ちゃんぽん、皿うどんは、ラーメンに集中するためメニューから外しました。
生まれ変わった「九州じゃんがら」一本で勝負することに決め、一時閉店から20日後に再開させたのでした。

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